夫を亡くしてセブ島に留学することになった その20 セブ島食べ歩記

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リゾートグルメを満喫できず小腹を満たしている話。

 

 

これまでのお話 

 

外国人価格の壁

ホテルの近くに唐揚げの屋台があって、EXILE っぽい兄ちゃん数名が交代で店番をしえいる。そばにはいつもおこぼれを狙ってたむろする犬さんたちがいる。美味しそう。ある日値段を聞いたら店番をしていた兄ちゃんは不審げな顔で「5ペソ」といった。1ピース10円。

 

現地人価格なのか外国人価格で吹っ掛けられているのか判断がつかず、結局買わずに帰った。しかし結果からいうとこの年かさの兄ちゃんは現地人価格を提示してくれていたらしい。翌日から別の若い兄ちゃんが立っているときに何度か値段を尋ねたら「13ペソ」「14ペソ」と倍以上の値段を吹っ掛けてくる。「おう、見てみろよ、馬鹿な外国人を担いでやろうぜ」というニヤニヤ笑いを隠そうともしないのでムカつく。眼光するどく5ペソといった兄ちゃん、信じきれなくてごめん。

 

まあでもさっきどうしてもカラーゲが食べたくて買ってしまいました。13ペソ、1ピース約27円。肉がほとんどない首の部位で、冷めて油っこくて、でもまあ満足しました。次は揚げたてのやつで年かさの兄ちゃんのときに挑戦しようと思う。

 

フィリピンファストフードキング Jolibee

フィリピンでチキンといえば Jolibee です。マクドナルド、ケンタッキー路線のフィリピン版。24時間営業で深夜飯にもぴったり。メニューもあるし屋根も椅子もあるしフィリピン中どこにでもあるので外国人にも安心。フィリピンは世界で唯一マクドナルドが勝てない国だそうで、勝者はJolibee. 味は給食味です。とくにパスタは福岡のへなちょこうどん並みに柔らかく、往年のソフト麺を思い出させます。セットで200円弱。

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屋台飯を食べたい気持ちと清潔で安全そうな店を利用したい気持ちのはざまで揺れる食欲と好奇心。いずれにしてもこちらの鶏肉は平飼いで元気いっぱいなので美味しい。学校のカフェテリアでチキンが出るとうひょ!という気持ちになります。

 

屋台フルーツ 

斜向かいにパイナップルの屋台があり、毎日こぶりなパイナップルを売っている。こぶりとはいえリンゴなんかよりはずっと大きい。美味しいだろうけど、どうやって食べようかと思っていたら、買うとその場で切ってくれるのだそうだ。

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1個 30ペソ、約63円。手元に小銭がなくてパイナップル屋のおじさんは困った顔をしながらおつりをくれた。屋台で買い物するなら20ペソ札くらいを持ち歩くのがいいな。葉を落とし、皮のイボを器用に削いでくれる。

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ランチタイムに学校のカフェテリアで美味しくいただいた。学校が提供するランチにも毎日スイカやオレンジ、パイナップルなど南国フルーツがつくので楽しみにしているが今日は自前だ。パパイヤやマンゴーを買ってきてカフェテリアで食べている生徒もよくみかける。

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小皿に一皿あれば十分なのだけれど、どんぶり一杯ある。母と二人で食べきれない。同じテーブルに座った学生やときどき話すスペイン人の紳士にもすすめたがぜんぜん減らない。この日は森田社長と長話をしていたのでカフェテリアのスタッフもすっかりいなくなってしまった。仕方なく残りはホテルへ持って帰って冷蔵庫に冷やしておいた。冷蔵庫に電源をいれたのはここへ来て初めて。

 

わたしはパイナップルが大好きで、一時期夏バテでほとんど何も食べられなかったころ、もちおが毎日パイナップルとおにぎりを用意してくれたことがあった。パイナップルを食べると胃腸が楽になる。この日は調子が悪く帰国も視野に入れようと思っていたが、夜に冷えたパイナップルをひとりでしこたま食べたら翌日調子が戻ってきた。

 

アヤラモールのベトナム料理 

こちらは高級ショッピングセンターアヤラモールベトナム料理店 LEMON GRASS のバインミーハノイで食べたバインミーはずばりファストフード扱いだったけれど、ここではこじゃれ異国料理風だった。パンも大きく、母と二人で半分こしたけどおやつには十分すぎる量だった。230ペソ約465円。大卒出の講師の給与を時給換算すると50~100ペソ、地元食堂で現地講師が食べる朝食が30ペソ少々と聞いたので、ざっくり4000円くらいの感覚じゃなかろうか。一人分のおやつとしてはかなり高い。

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ベトナムコーヒーはハノイでおなじみの小さなグラスと蓮茶のセットではなく背の高いグラスにたっぷり注がれたものが出てきた。

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一杯110ペソ。こじゃれカフェの珈琲が1杯80ペソくらいなのでこれまたいいお値段。平均時給で1時間半くらいだろうか。冒頭の屋台が吹っ掛けてきた値段でも110ペソあれば唐揚げが8個は買える。やはりここは外国人と高所得世帯向けの別世界だ。「小僧の神様」を思い出す。

 

Tableaのケーキセット 

こうして現地の庶民感覚であれこれ見ていると色々な意味で財布の口が堅くなる。とくに母は旅先で奮発しない主義なのでわたしが奢らない限り外食をしない。一方わたしは食べるために渡航してきたので隙を見てはあれこれ食べる。全体的に80ペソ前後の珈琲はお値段なりに美味しいし、セブのケーキは日本人好みではないと聞くけれどチーズケーキはハイレベルで美味しい。学校の隣にあるTablea のチーズケーキ100ペソ、カフェアメリカーノ90ペソ。

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いま思えば例の奇跡のカフェで飲んだバタービール一杯150ペソは目玉が飛び出るような価格だったことがわかる。売り出し中の高級コンドミニアムがどういう層にアピールしているのかが価格に現れている。セブでは150ペソあれば二~三人分の定食が食べられるのだ。

 

JYスクエアモールのフードコート

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JYスクエアモールのフードコートで食べた定食60ペソ。JYスクエアモールはそこそこお金がある層がいく施設なので場所代が上乗せされているが、外で同じものを食べれば50ペソ以下になると思う。これはまずまずいいご飯の類。

 

ちなみに上の画像の料理はメニュー左下から二番目のもの。パネマジやろ。

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フードコートというより店内屋台村ですね。はじめていったときは閑散としていて侘しく感じたけれど、実は小金持ち御用達こじゃれゾーンだということがわかった。

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同フードコート内の博多豚骨ラーメン99ペソ。一階のラーメン屋では日本と同じくらいの値段で出ている。屋台は安い。

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たぶん伝統的なフィリピン料理はこれ。しかしこの店に限らずフィリピン料理の屋台は店の規模によらず個別に値段を表示していない店が多く、なんとなく頼みづらい。

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Nescaféシェイク 

同モール一階にあるネスカフェのシェイクバー。「たったの69ペソ」なんて書いてあるけど、この辺りでは60ペソあったら定食が食べられるのである。原宿こじゃれパンケーキがランチ価格なのと同じ理屈なのでしょうか。それともはなまるうどんかけ小が130円でセブンイレブンコーヒーが100円なのと同じ理屈なのでしょうか。

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このバースタンドの正面にあるジューススタンドでフレッシュなトロピカルフルーツジュースを飲もうと並んでいたのだけれど、タイミング悪く待てど暮らせど順番がまわってこないので業を煮やしてコーヒーストロベリーシェイクを買ってしまった。 

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氷は危ないと警告されていたのだけれど、翌日薬臭い尿が出てみるみる血尿と化して怖かった。一日大人しくしてパイナップルを食べたら治りました。そこそこ美味しく満足したが、ガラスの腎臓にシェイクがどう影響したのか試すためにもう一度飲みたいとまでは思わない。

 

Turk’s 

同じくJYスクエアモールの中のTurk’sで食べたセット。100ペソしなかったと思うんですけど、ジャケ写と店構えと箱の中身のギャップがすごかった。塩辛い甘辛ソースがかかった謎肉風鶏肉にマヨネーズがかかったものとぱさぱさご飯。

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せめてご飯をジャケ写に寄せろよ。ビッグマックか。

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セブ島おつり事情

Turk’sでは小銭の持ち合わせがなかったために1000ペソ札を崩してもらって世話になった。開店まもない時間だったのに「100ペソ札が一枚もない」とすべて20ペソ札でおつりが来た。札束ばっさばさである。

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だんだんわかってきたんだけれど、持ち歩くには20ペソ札くらいが便利だ。1000ペソ、500ペソを渡して閉口されるよりずっといい。冒頭の屋台で5ペソの唐揚げを躊躇した理由のひとつは手元に100ペソ札しかなかったからだった。95ペソのおつりをもらうのは気が引けた。

 

日本では1000円あれば安い食事からそこそこ高い食事までだいたいカバーできる。おつりがないということもほとんどない。でもセブでは1000ペソ札が一回で消える食事から20ペソ札でおつりをもらう食事までいろいろある。

 

セブ島留学は食事が課題 

学校では三食給食が出るが、セブ島に長期滞在するとなると食事に困りそうだ。日本の感覚でまずまずの食事は日本とさほど変わらない値段か、日本で自炊するより高い。三食外食となったらローカルフードを食べないとそれなりのコストがかかる。

 

しかしローカルフードは炭水化物と肉と油を甘辛く味付けしたものが中心で、中国、ベトナム、マレーシアと違って野菜はほとんどない。何よりエスニック料理の癖がどうこうという以前に生きるために腹に何か入れるために味をつけましたという感じで、美味しく食べるぞという気概が感じられない。価格と暮らしを考えればまあそらそうだよね。

 

これは地方から上京*1している講師たちにとっても悩みどころらしい。家賃が高いのでルームシェアをすることが多いが、料理をするにはキッチンが小さすぎ、また忙しすぎる。そのため野菜が必要なことは重々承知、あるいは野菜が好きだったとしても、時間がある週末にまずまずのキッチンを持っている友人の家にいかない限り料理ができない。

 

「長期滞在するならアパートを借りて、コックを雇って買い物と料理をしてもらえばいいよ。材料費は応相談で、調理代金は月4000ペソくらいじゃないかな」といわれたが、アパートがこれまた結構高い。どうすればいいのかなあと日々あれこれ考える。そして「おいおい、なんで永住する前提で生活設計しているんだ」と自分にびっくりする。

*1:むろんセブには京はない。ほかに言い方ないのかな。