入院前にすませたいことがあるもちお

雑記がんばるパーソン。

 

もちおは今週点滴用のポートを入れる手術を受けるために入院する。「湯治へいっておいでよ」と妹からお見舞いが届いたが、入院前にやることをすませておきたいからと家にいて、忙しくしている。そして今日はひとりで宮崎へいった。こんなことは告知以来はじめてだ。わたしも直前まで一緒にいく予定だった。しかしわたしは寝不足でどうしても家で寝ていたかったのだった。こんなことも告知以来はじめてである。もう自分に打つ鞭が効かないのである。

 

もちおは去年受け取ったお見舞いを元手に、中古やジャンクのPCパーツをフリマアプリやオークションサイトで取引するようになった。取引の延長で動画も100本くらい上げている。毎日のように宅配業者がやってくる。妻の設計と義父の施工でインテリア雑誌に掲載したいほどすてきになった書斎はふたたび足の踏み場もない作業場となり、部屋の密度は日々高まっている。

 

最近は仮想通貨を掘るのが忙しいらしく、24時間二台のPCが全力で稼働しているため、書斎のドアから常時温熱が放出されている。凍える心配だけはなさそうだけれど、電子レンジをつけるとブレーカーが落ちるようになった。シロクマに申し訳ない。

 

うずたかく積み上げられた段ボール、梱包材、筐体、グラフィックボード、各種コード類にいったいどれほどの価値があるのかわたしにはわからない。わかっているのはもちおに万が一のことがあればすべてゴミで、それを処分するのはわたしだということだ。ちなみにもちおの銀行口座やカード番号、各種サイトのIDをわたしは知らない。*1儲かっているかどうか知らないが、現金はほとんどないということだけは今日知った。それなのになけなしの金で宮崎にPCを買いにいったのである。ひとりで。君は行くのか。そんなにしてまで。金もないのに。

 

春先から腫瘍マーカーが上がりはじめ、TS-1の服薬を再開するも功を奏さず、一時期は去年告知された当時のような物が呑み込めない状態にもなった。そのときどう感じていたかを言葉にするのはむずかしい。怖かった。途方に暮れた。混乱して現実感がなかった。大変なことが起きているのか、病気のせいにして仕事や家事をサボっているのか、自分のことがよくわからなかった。

 

今月シスプラチン点滴を再開した。副作用は重く長期的な投与は難しいといわれる薬だけれど、効き目があったのか食事が胃に収まるようになってきた。ひどかったときはもちおが眠っていると起こしたくなかった。起きているあいだずっと薬の副作用で苦しそうだし、動けばお腹が減るし、お腹が減っても食べられるものがなかったからだ。

 

こういうことが断続的に起きるので、書斎と家計の混乱の抜本的改革に手を付ける気になれない。生きているあいだ好きなことができれば、夢中になれるものがあれば、その方がいいんじゃないかと思ってしまう。

 

規則正しく栄養バランスの取れた健康的な暮らしとは程遠い生活を送っている。成績を上げるように、ゲームのレベル上げ作業をするように、規則正しい暮らしで健康へまっしぐらにすすむことが出来たらいいけれど、日に日にそうした循環から遠ざかっている。そして皮肉なことにわたしたちはいまこれまででいちばん仲がよく、もちおは趣味に打ち込んで充実しているようだ。禍福は糾える縄の如し。わたしのつかまりどころはいまだ見えない。

 

*1:一方もちおはわたしのスマホもPCもSNSもブログも出入り自由になっている。Amazon楽天もPWを共有している。

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