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塞翁的日常

web日記 闘病生活 日常

去年もちおがアレだったので、所属先との契約をひとつ切った。 

秋に入ってもちおの容態が安定してきたある日、数年前から受講したいと思っていた講座の受講案内が届いた。

 

期間が長くて受講費がお安くない*1。そしてこれまで所属先と曜日がかちあっていたので見送ってきた。見送っているあいだに少しずつお金が貯まり、いまならもちおさえ元気なら(そしてわたしが元気なら)いけるんじゃないの、というところへきた。どうどう、どうよ。

 

ということで、かれこれ半年その講座に通っている。自分も仕事で講義をするので、畑は違えど教えること、教わること双方の立場で学ぶことが多い。成果が身になっているかというとまだまだなんだけど、滋養になってる感はある。花開く前の桜の樹みたいな感じ。

 

わたしが講座へ通う日、もちおはわたしを送った足でキックボクシングへいく。帰りは駅で合流して一緒に帰る。急激に痩せて痛々しかったあばらと腰回りに筋肉がつき、げっそりとした頬は精悍な顎に変わってきた。わたしの体重も去年なみに戻りつつある。

 

もちおは自宅で過ごす時間が増えたので、もちお父である舅に大々的にリフォームしてもらい、書斎に収納に囲まれた作業机を作った。家ではもうずっとそこにいる。

わたしは去年、過去最低の仕事時間だったのだけれども、近く仕事場を持つことになった。いま少しずつ家具や事務用品をそろえている。

 

「家で仕事がしたい」「ボクシング再開したい」といっていたもちお。

「勉強したい」「仕事場がほしい」といっていたわたし。

お互いガンをきっかけに夢がかなった一年だった。人生塞翁が馬とはまさにこのこと。

 

緊急モードから平常モードに戻れなくて家事と家計の組み立てが上手くいかないこと*2、わたしの体調が去年の火事場モード*3から体力前借分取り立てモードに入ったのか、くたびれはてぶりにもほどがあることなど悩みはある。「せっかくもちおがよくなったのにわたしがこんなじゃ」と泣き言をいってしまうことも珍しくない。

「いいじゃん、生きてるんだから」

ともちおはいう。まあそうだよね。そうなんだけどさ。

*1:当時のわたしにとって

*2:いろいろなことを「緊急事態だから」となし崩しにしてきたので、朝起きて、家事を段取り通りにして、仕事して、昼食を食べて、仕事して、予算内で買い物して、ラジオ聞きながら夕飯作って翌朝の弁当作って、もちおが帰ったら食事しながら映画でも観る、という暮らしに戻れないでいる。毎日が卒業前の学生みたいに刹那的な暮らし。

*3:あんなに動けたのは3.11直後以来だ。