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入院している姑を見舞いにもちおの故郷へいった

web日記 日常 闘病生活

 

前回舅姑に会ったのはもちおの入院中で、今回は姑が入院。さいわい姑は回復し、容態は安定しているので来週退院する予定。週末に義妹が彼氏を連れて帰郷するといううれしいイベントもあり、姑は「二人でここまで会いに来るということは、けけ、結婚意識してるんよね? で、でも焦ったらいけんから、知らん顔しとった方がいいよね?あーもう諦めとった!」とうれし恥ずかしで舞い上がっていた。長男の結婚のときとえらく態度が違うじゃねえか。

 

帰りにもちおにお見舞いを送ってくださった親戚に会いに行く。小さな家に住む小さな気のいいおばちゃんで、「なんもないんよ。お茶もお菓子も座るところもないと!ははははは!」としわくちゃの顔で笑う。おばちゃんは開け放した靴だらけの勝手口からめちゃくちゃに散らかった台所にわたしたちを上げた。座るところがないので舅はシンクのそばに立っている。おばちゃんは別段恥じる様子もなくあっけらかんとしていた。

 

「よう来たね!これ持っていき!これも、これも」とご近所からいただいたという野菜をつぎつぎビニール袋に入れる。「あんた元気なったね?抗がん剤やった?禿げたやろ!」「こら前からじゃあね!」「ああ、ほーかね!ははははは!」

 

前回お会いしたのはお連れ合いを亡くされたお葬式のあとだった。そのときはさすがに気落ちしておられたけれども、今回はニコニコしてお元気だった。「お元気そうで安心しました」というと「あー、もう大丈夫、大丈夫。仕事が減って楽になった!ははははは!」とおばちゃんは笑った。夫の看病は長く大変なことだったそうだ。

 

このおばちゃんにはじめて会ったのはもちおの実家へ結婚の挨拶にいったときだった。当時おばちゃんは現在姑が入院している病院に入院していたけれど、誰より早くわたしたちにお祝いを包んでくださり、今回もちおが入院したときもわざわざ姑にお見舞いをことづけてくださった。

 

おばちゃんはめちゃくちゃに散らかった家のどこかから義妹の成人式の写真や舅姑の写真を探しだし、「彼氏が来るっちいいよったきね、見せてやろうと思って」とポケットアルバムにまとめていた。キャンドルサービスをする若き日の舅姑の写真を指さし「デレデレしちょう」と笑った。舅はまさにデレデレと幸せそうに花嫁である姑の横で笑っていた。

 

おばちゃんは続けて最近結婚した孫の写真と生まれたばかりのひ孫の写真を見せてくれた。それから少し前に見てきた薔薇園の写真をたくさん出してきて「綺麗やろ?もっていき。もっていき」としきりにすすめてくるので、もちおとわたしと2枚ずつ薔薇の写真と、薔薇の前で笑っているおばちゃんの写真をもらった。

 

もちおの親戚はめんどくさい人がいない。そもそも親戚付き合いが希薄なんだけれど、形式にこだわる人がいないのでとても楽だ。はてこ実母繋がりの親戚はスノッブで、はてこ実父と継母繋がりの親戚は距離感が難しい。義父母の親戚はとにかくめちゃくちゃに部屋を散らかす人が多いという以外は人間的にうちの親戚ほどひねくれた人がいなくていい。部屋なんかその気になればいちにちで片づけられるけど、ひねくれた根性はそうはいかないからな。

 

結婚することのいいことは自分の常識が世界の常識ではないことを身を持って知る機会があることだと思う。兄弟姉妹が結婚して、そこでも親戚が増えて、うちの場合は父が再婚するたびにそこでも親戚が増えた。そうして比較対象が増えると実父母の美点、欠点を違った視点で見ることができる。

 

毒親実家と縁を切り、キチなトメウトと縁を切り、夫婦も何かあったら即離婚が出来るようにぬかりなく見張ることが賢いようにいうまとめサイトがあるけれど、破れ鍋に綴蓋は男女の仲に限った話ではなく、親類縁者、コロニーのみんなに当てはまることだと思う。

 

義妹がいい家族を持てるといいな。

kutabirehateko.hateblo.jp