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腕の中の骨

もちお web日記

もちおが会社に顔を出しはじめた。家でも仕事してる。わたしも仕事してる。この絵は以前住んでいた部屋の絵で、いまの住まいではもちおは書斎、わたしはリビングの一角で別々に仕事してる。

 

病状は安定しているのだけれど、慢性病だから油断はできない。職場のみなさんは大喜び。「それ、仕事時間中にかけてこなくてもよくない?」という愚痴電話をじゃんじゃんかけてくる人もいる。なぜ知っているかというと車内通話になっているからです。

 

以前はもちおと車で出かけると、ひっきりなしに仕事の電話がかかってきていた。社内からの問い合わせ、愚痴、取引先からの問い合わせ、言いがかり、因縁、脅し、愚痴、委託先からの問い合わせ、愚痴、これに会長である舅からスマホやタッチパッドの様子がおかしいという電話が定期的に入る。

 

もちおはメモも取らずに右と左を繋げて、愚痴を聞いて、調子よく電話に出ていた。もちおが社内に顔を出すようになったことを知って「俺の話を聞け 5分だけでもいい」と思った仕事関係者は少なくないらしかった。

 

もちお自身は職場で愚痴をこぼさない。身体のことも「だいぶよくなって」といったものだから期待され過ぎて、あわてて現状を数字で説明する羽目になった。たぶん今すぐは死なない。でも上向きになると信じられる医学的根拠があるわけでもない。数字だけみたら家で寝てなきゃいけない。でも寝て治るものでもないからあれこれ動いている。

 

最近もちおは家で過ごす時間のほとんどを書斎で仕事をすることに費やしている。連日ベッドにいてスマホを見るか、水木しげる先生の漫画を読むかしていたころとは生活スタイルがまるで違う。それでいいのかどうかわからない。もちおが形として残る仕事を完成させたいのなら応援したいと思う。それがどのくらいのリソースをもちおに要求するものなのかわからないのがつらい。

 

抱きしめると骨が当たる。年末には75キロあった体重は2ヵ月で55キロになった。腕の中の固い骨がとてもつらい。BMI14になってしまったわたしを抱くもちおも悲しかろうなと思う。