不倫は経済を活性化する

不倫する人が社会に蔓延すると経済が活性化するので、それで潤っている人は不倫を肯定するだろうというお話。

ぱぷりこさんがはじめての不倫学について書いていた。

papuriko.hatenablog.com

「本気不倫はよくない →遊びでベッドを共にすればOK」という本みたいだ。へー。
この種の「不倫はよくない、だから」の後ろにトンデモ理論が続く本をわたしも知ってる。わたしが神さまから教わった成功するビジネスパーソンの新流儀もそうだった。

「本気の不倫は男の格を落とすからやめろ」だから「内緒にして遊びにとどめておけ」という話であった。へー。夫と子供があるのにさばけた人だねえ、井内さん。


井内由佳の信者には経営者の男性が多いようだ。「不倫する人は神さまが地獄に落とすっていってます」とふれまわっていては商売にならないのであろう。お客さんを敵に回さないためには妥協せざるをえない。たとえ「遊びの不倫」で家庭が深刻なダメージをくらっても知ったことではない。*1


井内由佳の場合はお客さんに不倫関係者がいるケースだけれど、こういう商売はけっこうある。以前観光地のレストランで働いていたことがあったけれど、どう見ても不倫というお客様はちらほらお出でになる。興信所や弁護士などずばり不倫関係者をお客さんにしている商売もある。恋愛相談=不倫相談みたいなサイトもある。不倫は経済を活性化しているのだ。

不倫に関係した出費

不倫には当然ながら既婚者が関係している。不倫費用は婚姻した家庭の中から出る。不倫したりされたりした場合、かかる費用には何があるだろうか。ざっと思いついたものをあげてみた。

名前 不倫したりされたりする人生 不倫が介入しない人生
不倫のための外デート -
不倫のための被服・理美容費 -
不倫のためのホテル代 -
不倫のための通信費 -
不倫のための別宅家賃 -
不倫のための悩み相談費*2 -
不倫による妊娠処置費 -
不倫のための精神医療費 -
不倫のための浮気調査費 -
不倫のための弁護士費用 -
不倫による慰謝料 -
不倫による離婚費用 -
不倫離婚による養育費 -
親の不倫による子供のメンタルケア費 -


不倫が介入する家庭と介入しない家庭では出費に大きな差がつくことがわかる。「不倫しなくても酒やパチンコにつぎ込む人もいる、特にひどいとはいえない」と思う人もいるかもしれない。しかし不倫してなかったらかなりの額の金が残ったはずだ、という家庭も少なくないと思う。


その金はどこへいったのか。慰謝料や養育費は別として、その大半は不倫によってなんらかの商売を潤したのである。不倫は関係者を心身ともに貧しくするが、周辺の人間の懐を暖める。だから周りはお茶を濁す。いきつけの飲み屋に相談したって無駄である。不倫やめたら来てくれなくなるかなと思えばきついことは言わない。


不倫本が不倫関係者をいさめつつも慎重に断罪を避け、叙情的に扱っておくのもそのせいだろう。不倫本が想定する読者は罪悪感を感じつつもぬるま湯に浸っていたい人たちなのだ。糾弾すれば読者は離れていってしまう。ぱぷりこさんのように「パートナーの感情は?」などと返すと聞きたくもない夫婦の因縁を聞かされることになる。


ネットの不倫相談に居丈高で断定的な意見が集まるのは共感したところで相手から何も得られないからだ。ネットでだって特定のidなりHNなりで返答するなら敵を作りたくないからお茶は濁っていくだろう。逆切れされて粘着されるのイヤじゃん。ぱぷりこさんは「不倫、ダメぜったい」の姿勢でまっすぐだなあと思った。


リアルで不倫の噂を聞いたとき、わたしも断定的なことは言わない。言っている本人が別のところで不倫中だった場合、不倫を悪くいって怨まれるのはイヤだからね。あとまあうちの親の前で不倫をあしざまに言うと古傷をえぐることになるからそういう話は出せないよね。


こういうのって「最近の道徳の低下」による問題じゃないよね。文学から不倫をのぞいたら本棚スッカスカになると思うわ。kutabirehateko.hateblo.jp
kutabirehateko.hateblo.jp

*1:「浮気されないように女を磨け」と書いている亭主関白万歳の井内のことだから、たぶん「夫をゆるさない妻は神さまにゆるされない」とか書くと思う。

*2:カウンセラー、民間資格相談員、関連書籍