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浮遊霊ライフで夢をかなえる人たち

レビュー 思うこと web日記

実録ホラー漫画と最近のニュースから考えた死後の世界についての雑記。

2015年8月16日に道路脇の側溝に潜り込んで通りを歩く女性の下着を見上げて喜んでいた人が捕まった。この人は2013年6月5日にも同じことをして一度捕まっている。3年ぶり2度目の変態行為だ。

この人は2013年に逮捕されたさい「生まれ変わったら道になりたい」という迷言を残し、アンサイクロペディア変態番付大関に格付けされた。当時26歳会社員と報道されているので、現在は29歳前後だろうか。

 

「生まれ変わったら道になりたい」とはアスファルトと一体化したいということではなく、誰にも気づかれずに女性の下着を下から眺め続けたいということだと思う。こうした願いが叶っている人の話を最近実録ホラー漫画「流水さんちの浮遊霊 」で読んだ。

 

浮遊霊は何をしているのか

これは漫画家流水りんこさんが毒舌霊能師、斎さんとの交流を通して浮遊霊の所在を探る実録漫画。流水さんの夫はインド人。某所でカレー店を経営している。

流水さんはいわゆる霊障に悩まされていたわけではなく、ホラー漫画家としての好奇心から斎さんに自宅を霊視してもらう。「悪質な霊はひとつもない」といわれて拍子抜けするが、「ごくふつうの浮遊霊が各階に何人かいるだけ」といわれて度肝を抜かれる。

大半の浮遊霊は住むところ、帰る場所がないので勝手に家におじゃましている状態らしく、特に障りはないとのこと。*1

 

流水さん宅は屋根裏含めて3階まであり、ぜんぶで9人の浮遊霊がいた。

そのうちの一人はトイレの便座の脇にしゃがんでいる男性で、彼は女性が用を足しに入ってくると前に回って排泄を眺めて楽しんでいるのだという。

「ただの変態。あちこちの風呂場やトイレをのぞいてエスカレートしてる 今 こいつのマイブームがこれ」

「浮遊霊になると欲がむき出しになって本能だけになる それが負の気をまとうもんだからえらい瘴気ですよ」

「元はたいした奴じゃないけど こんな負の気や瘴気を浴びてたら いずれここを使う人が婦人科系の病気とかになりかねませんから」

これ、悪霊のうちに入らないの・・・?

 

エロ浮遊霊にとって現世はパラダイスなのか

斎さんに自宅の浮遊霊を祓ってもらった流水さん。次は夫が経営するカレー店を見てもらう。ここは気の流れがとてもよく、食事をした人が元気になって帰る席があるといわれ大いに喜ぶ。

しかしこの店のトイレにものぞき目的の生前男性だった浮遊霊が二人いたと斎さんはいう。

とにかくデパートとかお店のトイレとかってのは普段どこもいっぱいですから

亡くなって本能だけになっちゃった男の霊がウヨウヨ 特に従業員の女性トイレなんてひどいもんですよ

ときおりトイレで視線を感じるのは隠しカメラで盗撮されているからじゃなく浮遊霊のしわざなのか。斎さんによれば公衆トイレはたまにしか利用しないものだが自宅のトイレに篭城されると体調を壊したり精神に変調をきたすこともあるという。浮遊霊を追い出すには掃除と換気がたいせつ。窓を開けたり換気扇をまわしたりをこまめにするように、と斎さんはいう。*2

 

さらにぶんか社編集部をおとずれた斎さんはグラビア撮影用の部屋にモデルの着替えをのぞく男性の霊がいることを指摘。ぶんか社のファッション雑誌はそんなところで撮影されていたとは。モデルさんたちが気の毒だ。

しかし24時間女湯でも女子トイレでも更衣室でもプライバシー0で女子の裸体が見放題、逮捕される恐れがないとなったらこの状態にぜひとどまりたいと思う人も少なくないような気がする。道になりたい例の人にとってはまさに夢のような暮らしだ。生まれ変わる必要もなくなるので成仏なんかしたくないと思いそう。

 

「まだまだやりたいこともあったでしょうに・・・無念を残してかわいそう」と故人をしのぶ遺族たちは、故人が浮遊霊となって明けても暮れても変態行為にまい進していると知ったらどう思うだろう。やはり霊能力というものは誰にでも備わっていないほうがいいのかもしれない。

 

 一昨日祖父の一周忌だったのだけれど、祖父が無事彼岸で平穏に暮らしているといいなと思う。わたしも未練を残さず成仏できる人生を送りたい。「うっはー!!」とはてなブロガーの家に出没したり、もちおの夢枕に立ってえんえん喋り続けたりしないようでありたいと思った。

 

ちなみに流水さん家とカレー屋さん、ぶんか社の浮遊霊は斎さんによって駆除された。ぶんか社はその後なかに入れなくなった浮遊霊が腹いせにやっているのか、正面玄関のガラス戸に大量の手形がべたべたとつけられるようになり、掃除のおばさんたちが困ったということであった。

kutabirehateko.hateblo.jp

*1:かの宜保愛子さんも「家にはご先祖様をはじめいろいろな霊が訪ねてくる。片付いた家を好む霊は生前まともな人が多いので家はきれいにしておきなさい」と言っていた。

*2:ちなみに我が家のご不浄は窓がなく、諸事情により換気扇が長いこと使えない。最悪だ。