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「家庭をこわすつもりはない」割り切り不倫の人はなぜ得意そうなのか

思うこと 愛とか

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「不倫中の人は不倫を副業だと思っているのではないか」と仮定したらいろいろ納得がいったというお話です。

 

不倫の告白をされることがときどきある。
不倫告白のあとに「でも家庭をこわすつもりはない」と付け加える人は、なんだか得意そうな人が多い。それがずっと不思議だった。

まるで「確かに不倫はいいことではない。でも自分は『いつかいっしょになりたい』と離婚を視野にいれて不倫をしている人とは違う。家庭はちゃんと維持しよう、(あるいは相手の家庭を壊すまい)という責任感がある。浮ついている人たちと違ってちゃんと冷静に現実を見ている。しっかりしているでしょう? えっへん」といいたいように見える。

 

でもわたしから見ると「結婚も恋愛も世間体もいいとこどりするつもりです。えっへん」といっているように聞こえるので、ドヤ顔をする理由がわからなかった。結婚を前提としない不倫は正式に離婚して再婚を目指すよりずっと楽な道だと思う。楽で都合のいい方を選びながら、茨の道を選ぶ人より自分はしっかりしていると誇る理由がわからない。

 

いずれにしても不倫は結婚の誓いに反する。ばれないように不倫をしながら結婚生活を継続しよう、あるいは既婚者と交際して社会的責任を回避しようというのはいわばチートだ。ずるをしながらえばるのってどういうわけだろう。「美味しいところはいただきつつ、名誉は捨てない」と宣言している感じ。そりゃその方が都合がいいよ。「どうだ、賢いだろう。フハハハハ」ならわかる。でもこういうことを言って来る人は「ちゃんとしているでしょう?大人でしょう?」って調子なんだよね。

 

「道徳的に見たらチートだけど悪いことではない。これは処世術だ」
と人が開き直る例、むしろ誇らしげに語る例がほかにないか長い間考えていた。就職している人が規定に反して副業をするのに似ていると思った。

 

不倫を副業に置き換える

いわゆる割り切った関係を望む人の言い分は、仕事に置き換えるとこういう感じ。
「規定に反していることは知っているが、本業で成果を出していれば余暇で何をするかは本来自由だ。しかし勤めていながら転職活動をはじめるのはルール違反。いくら仕事に不満があっても裏切りだ。自分は職場に不満はない。これからも仕事は大切にしたい。だから本業にさしさわらない程度に副業をする。えっへん」

そうか。だから得意そうなのか。

 

ところで副業を禁止する会社って、どうして禁止しているのだろう。調べてみると大きな理由は三つあった。

  1. 時間や体力の面で支障が出て本業に差し障る
  2. 副業の内容によっては本業のイメージに傷がつく
  3. 本業への忠誠心を損なう

 

これを不倫に置き換えると

  1. 時間や体力の面で支障が出て家族に対する配慮が欠ける
  2. 醜聞が広まって家族のイメージに傷がつく
  3. 家族への忠誠心を損なう

ということだ。「そうならないように配慮しながらだったらやっていいでしょう」と割り切りの人たちは言っているのかもしれない。

 

これまで割り切り不倫の人たちは親元で恋人を作る学生のようだと思っていた。配偶者を口うるさい心配性の保護者のような立場におき、自分を過保護な親の目を盗んでプライベートを守ろうとする子供の立場に置く。独身者の不倫は「親がうるさい人と交際している学生」ね。でもこれより本業、副業と考えたほうがしっくりくる。独身者の不倫は未届けのバイトみたいな感じかな。なるほど、確かに「都合のいい存在」だ。

 

ばれたら違約金と損害賠償を求められるところも似ているかもしれない。次回「副業でがっぽがっぽですよ!才能をもてあましてるから使わない手はないよね」という調子で「割り切った大人の関係、えっへん」という人に出会ったら、この切り口で話をしてみようと思う。

 

昨日「ベルサイユのばら」を漫画喫茶で読んだんだけど、フェルゼン相手に副業にはまっていくマリー・アントワネットは、転職したがっている様子だった。どちらかというと転職考えている人の方が好感持つ。最悪なのは席が空く前に就職ちらつかせるやつだな。

kutabirehateko.hateblo.jp