家政における孤独な勝利とひそかな楽しみ

 

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ワイシャツがぎりぎりの枚数しかない。買いに行こうといいながらそのままになっている。
「部分洗いとか手洗いとかしなくていいんだよ。洗濯機で洗ってほしておいてくれれば」
と、もちおがいうので、
「じゃあもう何も考えずに洗濯機へゴーだ!」
ともちおの仕事用の上着を洗ったが、干そうと思ってみてみたら
「洗濯機?いや、僕はたったいま帰ってきたばかりさ」
というどうしようもない汚れ具合だった。

みかねて重曹と漂白剤を熱湯でまぜて歯ブラシでこすった。
さらに固形石鹸をなすったスイス土産の科学たわしでガシガシこすった。
みちがえるようにきれいになった。

しかしもちおは100%この功績に気づかないだろう。
孤独な勝利であった。
 

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返信先くたびれ はてこ
「おや?なんだか体がすっきりしたぞ?それになんだかいい匂い。ここはどこかな?」
「気がついたかい。いまアイロンをかけおえるからね。もう少しお待ち」
「あれ!汚れがないぞ!」
「そうとも。ごらん、もうすっかり皺もないよ。さあできあがり」
「ばんざーい!ぼくはきれいになったんだ!ありがとう、ありがとうおばさん!」

と、脳内で上着にアテレコをいれながらアイロンかけをすることで、自分を慰めた午後だった。

 

今朝もちおがすっきりピカピカでしゃきーんとした上着を着て仕事に出かけた。

「それ、きれいになったんだよ。知ってた?」

「あ?だいぶ着てたからな」

「はてこがきれいにしたんだよ?」

「あ、ありがと。じゃ、いってきます」

 

予想通りであった。しかししゃきーんとした上着を着たもちおはビシッときまっていた。上着も誇らしげであった。いいことをした、と思いながら、今日も「体操着かな?むしろ上靴?」という汚れ具合の上着を風呂場でガシガシ洗った。

 

ちなみにシャツの汚れを落とすのに、重曹と酸素系漂白剤を熱湯で練ってブラシでこするという案は家政の求道者、内田 彩仍さんが「幸せのしたく」に書いていた。

もちおはぜんぜん家事をしない。残業時間が半端ないので生きて帰るのが精一杯で、ADHD疑いで目の前にあっても気づかないという面もある。家事がたまってもイライラしないし怒らないし、頼みもしない。気づかないから腹も立たないみたいだ。

食事の前にテーブルを拭いて茶碗とおわんを出してくれたら、話をしながら洗濯物を畳んだりしてくれたら、と腹が立つこともある。

 

でも先日寝込みあけに洗濯物を畳んで引き出しにしまっておいたら

「あ!洗濯物を畳んでしまっておいてくれたんだね。これすごくたいへんだからとっても助かるよ、ありがとう」

といっていたので、分類整理は本当に大変なんだなと思った。引き出しの中を箱で仕切り、中身にラベルを貼り、それでもちょいちょい見ていないと衣類があちこち越境しまくっている。車の中も、わたしには考えられないしかたで散らかる。

 

自閉症ADHD夫婦、得手不得手を補い合って力をあわせて生きている。落ちてきた球をひろって打ちやすいところにトスするような、ひそかな楽しみがある。明日もがんばろう。

kutabirehateko.hateblo.jp

 

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