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カルトと恋愛工学を比較してみました

モテとナンパをめぐる話

恋愛工学って自己啓発セミナーやマルチの会員制商法と似てるなと思った。つまりカルトと似てるなと思った。どの辺でそう思ったのかこれからお話したいと思います。

 

特定の団体がカルトかどうかを見極める10のチェック項目をPCに保存している。これ、どこで拾ったのか忘れた。一時期カルト研究本をたくさん読んだので、それのどれかを書き写した可能性もある。ライターの米本和広さんに会いに行ったこともある。米本さんは統一教会エホバの証人幸福の科学など新興宗教の中の人、中の人の家族、中から出た人を調査し、憶測ではない現場の生々しい声を反映した本を何冊も出していらっしゃる。 

米本さんが幸福の科学について書いた著作はAmazonでプレミアがついており、「ちゆ12歳」でも引用されていた。憑依芸人大川さんから裁判を起こされたこともあるそうだ。身内を統一教会から脱退させようとする家族と、プロテスタント系の一部の教会の牧師が手を組んで信者を何年にもわかって軟禁拘束するという恐ろしい事件の詳細を描いた「我らの不快な隣人」はもっと世に問われるべきだと思うんだけど、装丁とタイトルがキャッチーじゃないのよね。でも出版社がつけたタイトルなんだって。うーん、惜しい。

 こういう問題をジャンルとして研究できるのはそこにある構造が似ているからだ。宗派や主張が違っても古今東西カルトは似ている。

そんなわけで恋愛工学関連はわたしにとって覚えのあるものだった。前置き長くなりましたが、チェックは以下の通り。

 

カルトチェック10項目

(1)勧誘の仕方に執拗さはなかったか?何が勧誘の謳い文句だったか?その約束は果たされたか?

(2)メンバーは自らを選ばれた人間だとみなしているか?

(3)グループの中でしか通用しない特殊な語彙を多く持っているか?(特殊語彙は、グループの団結を固めるだけではなく、外界とグループを客観的に比較したり、外界からの批判や研究を参照したりできなくする役割も果たす。)

(4)どのくらいの時間をグループ活動に割かねばならないか?勧誘期間と加入後の、拘束時間の変化はどの程度か? 睡眠時間は? 食事は? 会合への出席義務の間隔は?

(5)反復される祈りや肉体的修行があるか?

(6)セレモニーや肉体的修行の折に集団的な熱狂や異常な感動があるか?

(7)作業はすべて二人のチームで行なわれるか?

(8)グループに絶対無条件の忠誠を要求されるか?

(9)メンバーから金を集めているか?それを使うのは誰か?

(10)メンバーは、家族や知り合いや他の団体などに教えを浸透させるよう勧められているか?

 

10と1 勧誘と布教

教えを宣伝するようにという圧力や、そこから発生する勧誘はなさそう。恋愛工学を読んだり学んだりした人が自発的にTwitterやブログで宣伝している感じ。しなかったとしても恋愛工学の仲間内で批難されたり下に見られたりはしなさそう。勧誘のうたい文句は独自のテクニックを使えば誰でも不特定多数の女性と肉体関係を持てる、かしら。実現できたという声は多いみたい。

 

2 選民意識

「どんな女性でも正しいテクニックで陥落させる特別なノウハウを知っている」という自負はかなり高い。恋愛工学のテクニックを知らない人、批判する人を憐れんだり蔑んだりようなメルマガを歓迎している。

 

3 仲間内だけの特殊用語

特殊用語は恋愛工学の真骨頂。うしじまいい肉さんも絶賛したあの騎士団など。

 

4 推奨される活動時間

24時間365日ヤリ目ナンパに費やせと言われている様子。やらなくても罰はうけないがやってる方が偉いみたいな雰囲気はある。大威張り、大自慢で自爆する人が後を絶たない。

 

5、6 反復される肉体修行や異常な感動

特にないな、と思ったが、よく考えたらナンパしてセックスして自慢、絶賛、僕もばんがるよ!というあれはまさに修行、セレモニー、感動という流れだ。

 

7 二人一組

よく知らない。ソロ活動もしているんじゃないかな?

 

8 絶対無条件の忠誠

やってもいいんだろうけど、「内部批判をするやつはわかってない、ちゃんと全貌がわかれば納得するはず」みたいな雰囲気はある。

 

9 集金

メルマガと書籍とセミナーで集金してる。使うのは藤沢数希先生。中間で金を受け取る人はいなさそう。ちなみに多くのカルトは信者が団体のための事務手続きその他を無償奉仕として引き受けている。

 

判定

わたしの中では黒だなー。恋愛工学はミソジニーを基盤とするカルトでいいんじゃないだろうか。さいきん方針を変えたKKKみたいなものかなと思う。スローガンは「ひとりでも多くの女をやり捨てよう。男の沽券を取り戻せ」。「東京はでっかいソープランド」っていうあの言葉は、女性にリスクの大きい親密なサービスを無償で提供させろってことでしょ?

 

出会い目的と恋愛工学って違うと思う。出会いは出会いじゃん。出会って気が合うなら恋したりセックスしたり結婚したりしたくなるのは健全じゃん。そりゃときには別れたりもするじゃん。でも結果的にそうなるんじゃなく恋愛工学は最初から数じゃん。母や妻や娘や姉妹を愛する人なら自分の身内がそんな対象にされることを望まないよ。 

せめて既婚者は恋愛工学に加わるなという話があったけど、目的が女性の尊厳破壊なら既婚者の信者は自分の妻と、関係した女性双方の尊厳を同時に踏みにじることが出来て効率がいいんじゃないかな。表面的にはどうかわからないけれど。

 

モテ地獄の頂点を目指すのともちょっと違うんだよね。モテ地獄の亡者が捕まえたい、手放したくないと思うトロフィーワイフ候補をキャッチアンドリリースすることでモテ地獄頂点の人間も同時に馬鹿にしているのだと思う。「恋愛工学さえあれば女はいくらでも手に入るんだから」って。じゃあ涅槃にいるかというと彼らが女性の価値をはかる基準はまさにモテ地獄のそれだから、ベースにあるのは復讐心なんだと思う。

 

自分たちを馬鹿にしてきた女を征伐する現代のレイプマン、それが恋愛工学教だというのがわたしの感想。彼らはそうやって「いい女」をやり捨てすることでモテ地獄頂点の男達にも意趣返しをしている。「おまえらが金だの顔だのにモノを言わせてゲットした女なんて恋愛工学さえあれば簡単に手に入るものなんだけどね」と。ルサンチマンの不満を解消する福音に人は集まる。カルトはどれも似るね。引き返せるうちに戻った方がいいよ。カルト本読むとほんとそう思う。

 

 

kutabirehateko.hateblo.jp