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恋愛工学と蜜の国のモテメソッドの相性の良さ

なんかすごく固い文体で書いてきちゃったけど、大丈夫ですかね。

前回の続き。

モテ本の基本は男社会の構造を受け入れ、それに自分を合わせることなんじゃないかという話を前回書いた。少なくとも結婚にこぎつけるまでは「いいお嫁さん候補」と思ってもらえるように装う。 

 

井内由佳の神さまが教えてくれた、しあわせに愛される女性になる秘密はその典型で、井内の場合は他の本の中で結婚後は夫よりまず婚家の舅姑を第一にするようすすめている。井内は親に反対された結婚はどういう理由があるにせよ止めた方がいい(と、神さまが言う)とも書いていて、結婚は二人のものというよりいまだに家同士もののようだ。同性婚についてどう思うか聞いてみたい。

高級車のディーラーとして会社を設立した夫を支え、四人の子供を育てながら何冊もの本を出し、講演会に飛び歩く井内はいっけん自立した新しいタイプの女性に見える。しかし井内がすすめる「愛される女性」像はびっくりするほど封建的だ。

 

こういう話は若くて自由気ままに生きられる間は「ふーん」と興味半分に聞いていられる。でもモテ本を手にする女性たちの状況は切羽詰まっていることも多い。「そうしないとあなたは誰からも愛されません」と宣言されて「だったらなに?」と言えない人も大勢いる。

そしてそういう女性は知らないうちに藤沢数希の恋愛工学を受け入れてしまうのではないかと思う。こっからトピック「恋愛工学」のこと。

 

モテ指南と恋愛工学の相性の良さ

結婚や出産を別にした恋愛や、不特定多数の異性からちやほやされることで仕事や学業がうまくいくことを目的としてモテ指南を読む人もいる。でもその前段階としてまず異性と出会いたい、選ばれたい、本命になってプロポーズされたいと思っている人はさらに多いと思う。井内が想定する読者層はそちら側ではないかと思う。

しかしここしばらくこのようなモテとナンパ関連、特に蜜の国の蜜さんのブログを読んでみて思ったけれど、モテとナンパはどちらも非コミュによる非コミュのための非コミュであり続ける方法で、人と人が互いに理解し、支え合うパートナーシップとは似て非なるどころか真逆のものだ。

 

今朝HanenaBlogのトップページを見ていたら旬のトピックに「恋愛工学批判をめぐって」が上がっていた。少し前に「恋愛工学が流行っているが」と書いた増田が「流行ってねーよ」といっせいに突っ込まれていたが、増田の時代が遂に来た。時代が増田に追いついた。 

【藤沢数希】恋愛工学という厄介な新興宗教【批判】 - しっきーのブログ

恋愛工学が謎タームばかりでめっちゃキモ面白い件 - アオヤギさんたら読まずに食べた

 

恋愛工学とは平たく言えばナンパの成功率を上げる方法だ。何を持って成功したと見るかというと性交に至ったら成功。数が多く、応じてくれた女性の容姿が美しいほど得点が高いと考える。まさに人を人ではなくキャベツのように等級づけするメソッドだ。

これに対してモテ指南をする女性側はどう思っているのかを垣間見るエントリーがあった。

「男性は美女を連れて歩いている自分に注目されたいと思っているものだ。なぜなら男性は互いにライバルだからだ」「パートナーを喜ばせたかったら交際に至る前は清楚な装いを心がけ、本命になったら街中の異性の注目を浴びるような装いをするべきだ」蜜さんは大文字で言う。

 

――デートのときこそ、狩りの装いで臨む。

 

既婚女性である蜜さんは夫とのデート中にそれを実践し、大いに喜ばれているとのこと。これはトロフィーワイフの典型なんじゃないの?とわたしは思った。同時に「S級」「A級」「モデルとヤりました」など大騒ぎしているナンパ道を邁進する人たちを喜ばせているのはこういう人たちなのか、と思った。そして長年疑問だった、なぜ女性はチビデブハゲを問題視するのかに対する疑問がいまさらながら解けた。二人の関係は二人のものではなく、自分と自分を見る周りの人のものだったんだね。

 

モテ農夫は恋愛工学を歓迎する

「恋愛工学批判するのは要するにブス」という説も流れているらしい。 

ブスコンプレックスがだいばくはつした話 - アオヤギさんたら読まずに食べた

中には、恋愛工学を私に使ってくる男がいたら、こうやって撃退してやる、と息巻いている女性アカウントもあった。それを見て、恋愛工学は【中の上】以上の女に対するものだから…、と心のなかでつぶやいたユーザーも多かっただろうが、まさにそれが正しい紳士の態度というものだ。

 

 藤沢数希の恋愛工学メルマガより

「んなわけねーだろ、自分を等級で値積りされて、実験用マウスみたいに思ってる馬鹿を感じよく思う女はいねーよ」とわたしは思っていた。でも、いたんですね。女性を等級づけして喜ぶ男を「かわいい」と思う人が。

 

蜜さんはもちろん女をやり捨てしようとする男は唾棄すべきものだと思っていると思う。とはいえ彼らがいい女をモノにしたいと思うこと、それを周囲の男性に自慢したいと思うことは否定せず、積極的に利用していく方針のようだ。実際こうすることでデートに誘ってもらえる回数も増えるとのこと。いやー、もちおがこんなん思ってたら嫌だけどね。そういう男はまず自分より背が高い女と歩きたがらないから結婚しないよね。

 

このように常に男性視点で物事を考えている蜜さんは常日頃美女として扱われ、どこへいってもモテてモテて仕方がないそうだ。すでに結婚している蜜さんは恋人を作る必要はないわけだけれど、こうして男性に可愛がられることは仕事のやりとりをスムーズにする上で役立っているとのこと。藤沢数希と不愉快な仲間たちが「ほーらね!美女は俺らを批判しないよ」と言いたくなる事例だと思う。

 

「男の人ってかわいい」

というわけで、モテる女性は女を飾りにしてはしゃぐ男に目くじらをたてないのは本当なのかもしれない。それどころか「男の人ってかわいいなあ」と思ってゲームにつきあってあげるくらいの余裕がある。

漫画「失恋ショコラティエ」のサエコさんも男をふりまわしては「勘違いしてるな、かわいいって思えばいい」と言っていたが、モテ系の女性はよく「男の人ってかわいい」と言う。いわれて嬉しがる男性も少なくない。

では男をかわいいと思うモテ系美女が男を信頼しているかとそれはちょっと違うみたいだ。「かわいいと言われたら手放しで喜んでいていいかといったらそうでもない」と言う話を先日書いたが、峰なゆかさんがいう「童貞はかわいい」にひっかかるのもそこだなと最近思った。続きはまた今度。

 

続きはこちら。

kutabirehateko.hateblo.jp