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おかんの呪い、息子編

おかんが娘に呪いをかけるのは娘が自分から自立することを阻むためじゃないかな。
だとしたら息子を呪う時はどうするだろう。
と、つらつら考えてみたところ、身近にたくさんの実例があることに気付きました。
 
それは「息子がモテない!彼女がいない!結婚できない!」と言い募りながら
いざ息子に女性の影が見えるとやっきになって文句を言うお母様方です。
「あらいいじゃない、連れてきなさいよ、紹介して?」という場合も油断できません。
フラグが確定する前に叩き潰すことを、ある種の使命と考えている場合もあるからです。
しかもこのようなおかんのみなさんは無意識に行動していることが多く
まるで催眠状態で出された命令を至上としながら意識の上では忘れてしまっているかのよう。
そのため言動には数々の矛盾が見られます。
 
先日知人からこんな話を聞きました。
「息子がモテなくて、いい歳なのに彼女もいないの。もしかして同性愛者なんじゃないかと思って占い師に相談しに行ったの」
「そうなんですか」
「そのころ息子はストーカーに悩まされていて」
「え、モテるじゃないですか」
「ううん、だってそのストーカーって元彼女なのよ」
「彼女…?」
「でも今はいないの」
「それで、なんて?」
「大丈夫です、心配ありませんってそればかり。お金がもったいなかったわ」
じゃあなんて言われたら満足だったのか。
 
また離婚した息子について常々
「一人でいるのはよくないわ。彼女でも作って一緒に暮らせばいいのに」
と言っていたある女性は、息子が彼女を連れてきたところ断固面会拒否。
「結婚する気ならいざしらず、いい歳をした息子の彼女なんて別に見たくないし」
となんだかものすごく怒っていました。
息子は数か月後にその女性と入籍したのですが、その時の怒りようといったらすごかったです。
 
身近な離婚経験者の母を見ていると、残念だと言いながらなぜか嬉しそうな人が少なくありません。
結婚している間は残念がられ、嫁と張り合われ、離婚したら喜ばれる。
これを呪いと言わずしてなんと言えばいいのでしょうか。
 
ただ娘に対するおかんの呪いと違う点は
息子はおかんの理想の男性として身贔屓採点されている場合が少なくないということです。
これは周囲からは一目瞭然でも本人にはわからないことが多い。
また、たとえダメ息子として日々こき下ろされていても、そこには
「もーしょーがないんだからー」
というデレがある。あなたのダメさを私はこんなにカバーしてあげているのよ?
それがカバーできる女性じゃないとダメよ?
これってすっごく大変なんだから。
そして息子は「そっかー、俺はすっごくダメ男だから並みの女性じゃ一緒になれないなー」と勘違い。
 
そんなことはありません。
パートナーがカバーできないところは、カバーしてもらわなければいいのです。
自分で靴下も履けない男は、靴下を履かせてくれるパートナーを探すより
自分で靴下を履くか、靴下を履かない暮らしを探しつつ、パートナーを探せばいいのです。
おかんは一生あなたには靴下が必要だと言い張り、あなたは自分で靴下を履けないだろうと予言するかもしれません。
それはおかんの断末魔です。なんと悲しいことでしょう。
 
女性と縁がない、結婚できないとお嘆きの男性は
お母様との関係を振り返ってご覧になることをおすすめしたい。
息子に向かうおかんの呪いは、娘に向かうおかんの呪いより巧妙で
哀れさと甘さの毒に満ちていて、吐きがたいところがあるかもしれません。

おかんから娘と言うより息子のように扱われている女性は
現在おかんからこのまんまの扱いを受けている可能性についても考えていただきたいです。

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