前世の二人

「『生意気な奴隷が口答えしやがって』って思ってるんだろう!」

「ぜんぜん思ってない、普通に話してるのにどうしてそんなことを言うの?!」

また、

「わたしのことは愛玩用の囲い者だって思ってるのよ!」

「ぜんぜん思ってない、そんな風に決めつけられて心底不愉快だ!」

という言い合いを、かれこれ10年以上よくする。

 

「きっと本当に奴隷と主人だったことがあるのよ。でもそれは昔の話。一緒にしないで」

「きっとわたし白痴のナスターシャみたいにもちおに囲われてたことがあるのよ。だけど今は違うものね」

 

これを夫婦間前世療法と名付けようと思います。