怖いのはワガママでも幼稚でもない

表現の自由を重んじるみなさん、こんにちは。先日被害者はいないという大きな男の人たちへ宛ててエントリーを書いたら、「被害者面スンナ!」「わがままなんだよ」「幼稚」「もっと大人になれ」「人間やめろ」「嫌い」「好きになれない」「きんも〜」などたくさんの暴言が寄せられました。ネチケットってなに? というコメントの文字数をざっと数えてみたところ、およそ400字詰め原稿用紙100枚ほどありました。ちょっとした新書くらいですね。まとめれば「くたばれはてこ」と題する本になりそうです。私たちには表現の自由がありますが、このような罵詈雑言を吐くことを自由の濫用と言います。
 
また、どうしてもワキガが気になる人がいるようで、ワキガと書いている以上これは自分に対する暴言だと頑として譲らない人もいました。見ず知らずのブロガーが友人を描写した記述を読んで「自分のことだ」と思うのは尋常なことではありません。それをよく考えずに書きこんでしまうのはもうヤバい域です。ワキガが中傷だと思う人は、深夜に一人で鏡を用意してそっとのぞいて見てください。ワキガにネガティブなイメージを貼りつけている人の正体が分かりますよ。そしてワキガの話は一言では語れませんのでもう少しお待ちください。
 
さて、あのエントリーを見ていた女性はどのように感じたでしょうか。
興味深いコメントをいただいたので先ほどプリントアウトしました。

g   2010/03/22 05:29
こんばんは、そして初めまして。はてなIDがないので、捨てハンのような名前ですみません。
以前から読んでるところで、「痛いほどよく分かる!」と思ったエントリが大炎上して、ちょっと恐くなりました。

私は女だけど、女がすごく少ない趣味の世界にいます。皆で楽しく遊ぶ中にいながら、「私が彼らの中にいてレイプされずにいるには、この人達の理性と良心に頼るしかない」って、ずっと思っていました。彼らが好きで傷つけたくないから、絶対表には出しません。どうか信用させていてくれと、半ば祈るような気持ちでした。

信頼したいのは山々です。男性は好きですもん。
でもいざその信頼が裏切られた時には、それを私の責任にしたがる人が沢山出るのです。前後の私の行動や服装などは、まず一番に洗われるでしょう。そして「そんな危険なことをしていたのだから自己責任」と、断罪してくる人が必ず現れる。
実際私がとても恐ろしい目に遭った後、似たようなことが起こりました。「男はそういうもんだよ」とか「誰にも言うな」とか言って、信頼を破った側は責めない。でもきっと、珍しい反応ではないと思います。
本当に自意識過剰ですんでたら、どんなに良かったことか。

残虐な内容の二次ポルノ趣味に関しては、見えない場所でやってくれさえすればと思います。決して実行されないのなら、どんな趣味でも口を出しません。ただ本当に、警告なしに行き着ける場所で無邪気かつおおっぴらに魅力を語らないでほしい。それがまかり通っているというのは、ゲームやマンガそのものよりよっぽど恐いかもしれません。
恐怖話はマスコミや身の周りの人経由で流れてくる現実の事件だけで十分だと思います。「こんなもっとひどくてエグい願望・妄想がある!」なんて、わざわざ知らせてくれなくてもかまわない。自分が犯罪のターゲットになりうるということは、特に女性なら身にしみて知っているでしょう。そしていざ暴力にさらされた時には、それまですり込まれ続けた恐怖に抗うことが難しかったりするのです。

長くならないようにがんばりましたが、だめでした。すみません。
表示されなくてもいいです。どうかお大事に。

読み応えのあるメッセージをありがとうございました。プリントアウトさせて頂きました。
残念なことに性暴力について話し合う場でも男をわかってないと言われまくることはよくあるようです。「男はそういうもんだよ」と言われたそうですが、「そういうものです」という決まり文句も一部で大人気らしく、ひとしきり何か書いたあと「そういうものです」と書いている方を多々お見かけしました。そういうもんです。
また、はてな匿名ダイアリーにもこんなエントリーが。

はてこさんの呟いた、女性からしてみれば正直な恐怖心を、あんなに叩く人たちと一緒には戦えません。その「怖い」の言葉に返すのが「俺たちだって、熊やライオン(名前は公権力というらしい)襲われて怖い」「男の俺だって、男は怖いと思うぜ。なら俺は被害者か?」とかって。怖いと思う人がいると言うことを叩いてどうするの。そして少なくない女性が共感する言葉にこの態度はどうなの。
規制反対運動をしながら、どんどん敵を増やしてる人たち

表現規制反対、表現の自由のみ旗のもとに、寄ってたかって見ず知らずの女性を匿名で叩いてる人をみて「なるほど、彼らの意見はもっともだ。規制はやめた方がいい」と思う人がどのくらいいると思いますか?
 
制御されない熱心さはただただ破壊的です。「安心して見ているのは難しいの」って言ってる市井の女性に、社会的に影響力のある男性が「我々は三度の飯より暴力が好きだ」と名指しで返すことを社会がどう思うか、考えてみるのは無駄ではありません。「ムカついたのは相手が悪い証拠、自分は悪くない」「生まれつきだから仕方がない」と執拗に自分の責任を否認する人が、責任もった大人として信頼してもらうのはかなり難しいですよ。
 
君らはいまいちばんイメージアップしなきゃなんないときなんじゃないのか。なに暴れてるんだね。貴重なものは大事に扱えないと、取り上げられちゃうことがあるんだよ。ちゃんと扱えるところを見せられない人が多かったせいで、前は簡単に手に入ったものにあれこれ条件がつくのは珍しいことじゃないんだぞ。
 
そうそう、そうだ。小説は活字だから一次元じゃなくて二次元ですよ、dankogaiさん。