読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

汚屋敷・汚部屋脱出作戦

エッセイ的なもの 自閉症・アスペルガー症候群

もちのすけの職場の診断済みのADHDさんが片付けに乗り出したそうです。がんばれ、がんばれ。
今日はADHD色濃厚の人がすっきり片付いた部屋に住むためのあれこれを書きます。
 
「片付けられない女? そう、本にまでなっているのね、もうだめだわ。ADDは"あたしはどうしてだらしがないの"の略で、ADHDは"あたしはどうしてほんとにだらしがないの"の略なのよ。うわあああん!」
と片付かない部屋を見てめげてしまうあなた。どんな障害にもそれを補助する策はあるものです。
部屋がすっきりすれば
「ADDは"あたしってできるんだから"の略でADHDは"あたしできるの、ほんとはできるのよ"の略なのね!」
という気持ちになります。もちろん"あっしできるやつですぜ"という気持ちにもなれます。
レッツトライ!
 
脱・汚屋敷、汚部屋編
ゴミは生きています。汚部屋との戦いはゴミとの戦いです。自分との戦いではありません。悪いのはゴミどもです。あなたはゴミと戦う覚悟を決めました。あなたの住まいは戦場だと考えましょう。
 

 トイレ、台所、風呂場、寝床の順に片付け、それぞれが機能するようにする
 これらが機能していれば、やる気と体力を回復させつつゴミと戦い続けられる
 

  • 移送経路を確保する

 次に玄関、通路を片付け、外部と行き来できるようにする
 買い物をしたりゴミを出したり助っ人を呼んだりがスムーズになる
 比較的面積が狭いので巣食っているゴミの数も少なめ。達成感を味わってやる気を出す
 

  • 作戦本部を立てる

 ライフライン、移送経路の次はリビングを片付ける。対ゴミ戦はデスクワークも多い
 段取りを考え、間取り図を描き、予算を立て、ゴミの日を調べ、寸法を記録する
 もちろん食事や休息を取るためにもリビングの整理は有効
 また片付いた床は捕獲したゴミどもの袋を一時的に並べたりする場所にもなる
  

  • 床とテーブルと椅子、寝床の上の面積が広がれば広がるほど優勢と考える

 見栄えは二の次。
 寝床と足の踏み場と座る場所、作業スペースを広げる
 

  • 大まかな流れ

 ゴミとそうでないものにわけ、ゴミは即刻ゴミ袋へ
 居場所が決まっているものと決まっていないものにわけ、宿無しは一時箱へ
 居場所のあるものは居場所に戻す
 一時箱の中のモノの身の振り方を考える
  

  • 洗濯物を同時進行で片付ける

 汚れ物が減ると部屋が広くなる。不潔なものを清潔にするとゴミ電波が弱まる
 コインランドリーで乾燥までまとめてやってもよい
 

  • 片付かないうちに収納整理グッズを絶対に買いに行かない

 それはゴミの罠。ゴミはこの機会に不用品を増やそうと思っている。散らかっているのに
「収納整理グッズが必要」「ここにあの雑貨がぴったり」「家具があれば」
 と思ったら、ゴミ電波だと自覚する
 
特にADD、ADHD向けの対ゴミ戦 

  • 自分は疲れると特にゴミ電波にやられやすいことを自覚する

 自分は人より、なんでも必要なものに思えてきやすい体質だと自覚する
 アルコールや甘いものを控える、睡眠を十分に取るなど、疲労回復手段を駆使して眼を覚ますこと
 

  • 自分が集中力を維持するのが難しい体質だと自覚する

 虚弱なアスペルガーの過集中と対照的に、体力自慢であってもADD・ADHDの集中力は途切れやすい
 ふつうの人でも強力なゴミ電波を前に集中力を維持するのは難しい
 眠くなったら要注意。けして丸腰でゴミと対峙しないこと
 

  • 対ゴミ戦の武器

 作戦 …具体的な戦略をぶっといペンで大きく紙に書き、身につけて何度も読む
 ゴミ袋 …燃える・燃えない・要分別・紙ごみなど敵に合わせた捕獲袋を十分に用意する
 一時保管箱、または袋 …必要なものだけれどすぐ置き場に移動できないものを入れる
 要検討箱、または袋 …要不要を即決できないものは迷わずここにいれる
 

  • "見えないものは存在しない"ので、可能な限りなんでも見えるように並べる

 目指すは飛行機のコックピット。
 開けなければ中身がわからないようなのは管理が難しいのでゴミの餌食になりやすい
 

  • "見えないものは存在しない"ので、ゴミは目立つところに置く

 床を空けようと部屋の隅にモノを固めてモノが置くと目立たなくなる
 そして「わたしに注目しないで」というゴミ電波との相乗効果でゴミの存在を忘れる
 定住したがるゴミどもは部屋の隅がすきだと覚えておく
 

  • "今を生きる"ので、あとでやろうと考えない

 "あとで"が来るまで集中力を持続できると自己過信しない
 ひらめきの天才であるADD・ADHDの特性を生かして今を生き、今片付ける
 また、あとでやられるとわかっていながら大人しくしているゴミどもではない
 

  • 幼稚園、保育園をお手本にする

 基本は大まかに分類して放り込む、吊るすだと心得る
 オープン収納で持ち物を少なく、使うものは使う場所に収納
 

  • 謙虚になる

「一人でやれる」「手伝いはいらない」「教わる必要はない」
 これらはゴミがあなたを孤立させるために送っているゴミ電波だと自覚する
 プライドを刺激して、無駄に片付けのハードルを上げさせているのもゴミ電波
 収納整理レベルの高低は年齢性別と関係なく、人としての価値とも関係ない
 
モノに居場所を作るとき 

  • 使用頻度の高いものほど手前に置く

 深い棚、奥行きのある引き出し、押入れなどは忘れられたモノの地層になりやすい
 上下・前後に仕切って、下と奥には使用頻度が低く忘れても困らないものを入れる
 

  • 床、テーブルの上、流しにモノを出しっぱなしにしない

 ここを占領されるとゴミは勢いづき、部屋中にゴミ電波が良好状態になる
 また日常生活に支障を来たすため、居住者の戦力も落ちる
 モノを出したらこれらの上に置きっ放しにしないこと
 

  • ホームレスを作らない

 収納場所が決まっていない住所不定のモノたちはゴミ電波の餌食になる
 置き場が決まらないモノにも借り置き場を作って住ませる
 新入りは新入り置き場、借り物は借り物置き場など
 

  • カゴや箱を使って一時置き場を作る

 脱いだ衣類や郵便物、雑誌、食べかけの食品などを一時的に仕分け整理する
 ただし間違ってもがっちり蓋をしたりしてはいけない
 またあまり深すぎると地層が出来るので定期的に空にすること
 

  • ゴミ箱を複数用意して即座にゴミを捕獲する

「あとで分別して捨てよう」とゴミに猶予を与えるとゴミは命懸けで生き残ろうとする
 ゴミ箱の種類は生ゴミ用の蓋が出来るもの、分別する必要のあるもの、腐らない燃えるゴミ用
 

  • ゴミ箱だけは中身が見えなくてもいい

 これは「ボクを戻して!」「あたし、まだ使えるの」というゴミの声に耳を傾けないため
 腐らない燃えるゴミ用ゴミ箱は複数用意して、住まいの各所に配置する
 気が付いた瞬間ゴミを捕獲して叩き出せる環境を作る
 

  • 収納用品は最後の手段として考える

 捨てるときのことを考えると収納用品や家具を捨てるのは大仕事
 買う前に手持ちのもので分類、整理できないかよく考える
 買う場合は内寸、外寸を測り、容積を見積もる
 カタログなどをもらって数日検討するとよい
 

  • 広い部屋を管理するには高い管理能力が必要

 定住したがるモノとゴミにきっぱりノーと言えない人は広い部屋に住まない方がいい
 
部屋の片付けはひとつの技術です。
技術が向上するかどうかは才能より鍛錬によって大きく左右されます。
誰でも技術を向上させることはできますし、上手にできるようになるというのはとても楽しいことです。
 
部屋が片付くと喘息が治ったり、人を家に呼べたり、趣味を充実できたり、いいことがたくさんありますよ。
 
関連記事  
ゴミは生きている
“片づけけられない女たち”と片付けられるようになったADHDの夫