あなたのたくましくてかわいい亀 …スチュワーデス物語最終回

遊びに来た28歳のお嬢さんが「職場の人に観ろって言われて“スチュワーデス物語”を見てる」と言うのですが、ご存知の方はいらっしゃいますか。
あれって最終回どうなったんでしょうか。
特に片平なぎさ演ずる新藤真理子(教官の元婚約者で手袋を口でキーーってする人)はどうなったのか。
  
「それがね、誰も知らないの」
ええ?!
「ドラマ見てたって言う人もみんな忘れてるみたい。
 DVD貸してくれた人も覚えてないんだって。でもまだ見終わるまでかなりあるんだよね」
 
ということで動画を検索してみました。
スチュワーデスを目指す愚鈍な娘、松本千秋が旧日本陸軍体質のJALの教官に思いを寄せながら成長するこのドラマ。
ジェンダーとか昭和とかジェネレーションとかアイドルとか、色々なことを考えさせられます。
 
「命がけで火事場の馬鹿力を出して、機上訓練に合格してみせます!」
 
やばい、JALやばい、マジやばい。
全日空っていうより全日本目指してるよ、この人たち。
客室乗務員として笑顔で飲み物配るのに火事場の馬鹿力とか何の話なのかわからない。
 
「松本! スチュワーデスはトイレの中で15分の間に制服から和服に着替えるんだ。お前は16分かかっている!」
「はい!!」
機内販売でメモ帳使って計算してる千秋マジやばい。電卓、電卓を使えよ!
 
そしてナチュラルに圧倒的上から目線の教官。
「これは俺の驕りだ。ありがたく押し頂いて飲め!」
「はい!!!」
 
これがヒロインの憧れだった時代の人にパワハラとかモラハラとかいう話が通じないのはむしろ仕方がない。
こんなやりとり、いまどきSMの人たちだってプレイ中にしかきっとやらない。
そしていよいよ最期の時。千秋と教官の運命は?!
 
「お前はたくましくてかわいい亀になれ」
「飛んで、飛んで、飛んで、教官の胸に飛び込んでもいいですか」
 
すごい。このドラマ作った人たちは天才です。爆笑せざるをえません。
これを作った世代、憧れた世代、見て育った世代が現代に違和感を持つのはやむを得ない気がします。
28歳のお嬢さんにこれを見せたがった男性のことがかなり気になります。
  
馬鹿にしていた“冬のソナタ”クラスの強烈な吸引力がありそうです。
「子どもは寝る時間」と寝かされていたあのころ、見過ごしていた何かを徹夜で見てしまいそうです。
 
JALの栄光と衰退の影に時代を感じた夜でした。

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