夢見がちで潔癖症なおかあさんとゴキブリ

yahoo質問箱 中学生の兄が、妹に近親相姦に発展しそうな行為をしていて悩んでいます。
 
困ったお兄ちゃんと困ったお母さんをもって苦労する妹。
私は、お兄ちゃんが勘違いしようがない形ではっきり拒絶の意思を示すのは効果的だと思う。
あからさまに嫌がっているのにびっくり理論で自分の都合のいいように解釈する加害者は少なくない。
でも意外にそういうひとに正面からぜったいにいやだというとひくことが多いみたいです。
 
あとで「妹も合意の上だった」と寝言を言い出さないようにするためにも。
【1111】訴訟になりそうなのですが、妹は本当にPTSDでしょうか
 
はてこには林先生が何を根拠に、成人した本人の主張を否定して、7歳のころから14歳の兄に何年も性的に搾取され続けたことに相互的満足があっただろうと推測されたのかさっぱりわかりません。
  
さて、夢見がちで潔癖症な困ったおかあさんのこと。
アガサ・クリスティーの自伝に、第一次世界大戦中、病院で看護奉仕をした話があった。
当時兵士は花形で、ご婦人たちは熱狂的に戦争協力の道を模索した。
それで傷ついた兵士を助ける看護奉仕は競争率の高い部門だったんだって。
 
その競争を勝ち抜いて兵士のベッド脇の席を確保したのは主に上流階級の既婚女性。
真のファイターは既女。小娘はやかんの番でもしてなってこった。
ところがこの持ち場は一週間ほどで逆転した。
 
兵士の傷の手当てというのはきつい、きたない、気持ち悪いの三拍子が揃っている。
いかに貧しかろうと乳母を雇うのは当然という家庭で、子どものおしめも替えたことのなかった主婦にとって兵士の看護は悪夢だった。
ベッド脇でやさしく兵士の手を握り慰めの言葉をかける聖女の役を期待して名乗り出た女性たちは、つぎつぎ落伍していった。
 
そして病院にはベテラン看護婦と、若くて体力と順応性のあるにわか看護婦のアガサたちが残った。
残った看護婦たちは絶え間なくお湯を沸かし、血まみれの包帯を替え、看護婦の目を盗んで医者のいいつけを破ろうとする兵士との攻防を繰り広げた。
それはとにかく肉体労働で、同時にとても楽しい日々だったとアガサは書いている。
 
性暴力の話題や性暴力被害者に耐えられない“潔癖”なひとって、兵士の傷に耐えられないひとみたいだ。
 
アガサたちにわか看護婦は、傷を悪化させ、病を長引かせる不潔なものを徹底して排除した。体力の落ちた病人のために病床がいつも清潔であるよう普通以上に気を配った。
そのために医者についてよく勉強もしたし、不潔なものを探し出して、見逃さず、すぐに見て手を打った。
その潔癖さは多くの負傷者の命を救った。
 
“潔癖”で負傷者を見るに耐えないと思って逃げ出した人は誰も救わなかった。
その人たちはほんとうの意味で潔癖ではないと私は思う。だって自分の目に付かないところになら不潔なものが存在しても気にせずにいられる人たちなのだ。
部屋のほこりを見てみぬふりをする人は果たして潔癖だろうか。
 
私はゴキブリが大嫌い。ゴキブリを退治するのは手足が冷たくなるほどおぞましくて恐ろしい。
ゴキブリが家具の後ろにいるとわかっている部屋で落ち着いてお茶なんか飲めない。
退治するのは嫌いだけど共存するのはもっといやだ。だからやるしかない。
 
性犯罪はおぞましい。そんな話、まともな精神状態なら誰だって聞きたくない。
聞くことで疑似体験するだけで耐え難いのに、話している人はそれを体験したなんて恐ろしいことだ。
だから言わないで、聞かせないで、知らない知らない。
 
思うんだけど、この人はちょっとめんどくさがり屋さんだね。
この人は、見ないことにしたゴキブリがどこかでそっと絶滅するって信じてるのかな。
 

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