「夢でよかった」

先日もちおと鳥取へ湯治へいって温泉宿で布団を並べて眠った。 朝方わたしが目を覚ますのとほとんど同時に、もちおが「あぁ!」と声を上げて起きた。 「…ああ…夢か…夢だったか」 並んだ布団に手を伸ばすともちおがこちらに入ってきた。身体が強ばっている。 「よかった…よかった」 もちおは妻を抱きしめて泣いた。様子がお…