竹やぶと赤の女王

むかし住んでいた家の裏には竹林がありました。 春になると塀の下をくぐり抜け、庭になよっとした細身の竹の子が生えてきます。祖母はこれを上手に料理しましたが、母のアク抜きの腕は祖母には叶いませんでした。 この竹やぶは子どもたちにとって夢とロマンの溢れる場所で、私たちはしばしば大人に内緒で竹やぶに潜入し、…