弱者と強者に思うこと

差別で効果的に人を傷つける三つの方法

生活の制限 法に訴えたり、周囲の偏見を助長したりして、生活に制限をかけてやりましょう。大きなところでは結婚、居住地、職業、教育、医療などの制限、小さなところでは職場や教室で座る場所、全員に与えられることになっているちょっとした特権やご褒美、…

「弱者やマイノリティにはやさしくしなければならない」という勘違い

すべての人にやさしさを持つのはよいことです。けれども弱者やマイノリティだから無条件にやさしくしてあげなければならない、なんてことはありません。ハンディがあろうがなかろうが自分の境界を侵害する相手から身を守るのは当然ですし、気の合わない人に…

曽野綾子の高額医療利用者批判

炎上上手な曽野綾子が、面識のない未就学のお子さんとその親御さんに斜め上から恩着せがましいことをいって話題になっている。紙媒体だと読者がこういう話で頭にきて購買を止めてしまうこともあるから商売として危ないけれど、ネットだとなんじゃこりゃと思…

マジもんの底辺

「女に相手にされない俺たちこそ真の弱者だ、弱者男性を気づかえないフェミは偽善者だ」という話題がでたとき、本来の意味で社会的弱者である男性の話を書いた。 なぜ弱者男性は弱者女性より深刻に詰んでいるのか - はてこはときどき外に出る 今回は本来の意…

小公女コンプレックス

「底辺とはつきあえないという底辺出身者に理解を」というエントリーを読んで、「本当ならつきあうような相手やないんよ」が口癖だった祖母を思い出した。 祖母は藩の御殿医の娘で、蝶よ花よと育てられた。両親を早くに亡くしたけれど、子供好きの夫婦からぜ…

弱者、下流、底辺、マイノリティ、貧乏人は階層を上がれるのか

話題のブログに書かれていた「底辺から階層を上がる」って何なのか、一日考えていた。 元エントリーの書き手はステイタスになる仕事に就くことは階層が高く、セックスワークや肉体労働など差別される職業に就いていることは収入の多寡によらず階層が低い、す…

底辺出身者の定義ってなに?

「社会の底辺に生きる人間とつきあうな」という主張をするブログが槍玉に上がっていて、夏だからみんな暑くて変なんだなと思っていたら、「その人は底辺出身者だからそんなことをいうのだ、自分も底辺出身者だったからわかる」というブログが共感を集めてい…

「私たち全員が、夢見ることを学ばなくてはいけない」ゴーストボーイ

もちおの付き添いで半日病院。CT検査の待ち時間に難疾患から生還した南アフリカ出身の男性の自叙伝を読んだ。 何しろ時間がたっぷりあるのでまいかい読書がはかどる*1。前回は中濱万次郎―「アメリカ」を初めて伝えた日本人、その前はGO WILD 野生の体を取り…

既存の文化を正しいと思っていると身体と心と道徳観が一致しなくて悩む

かつてわたしは遺伝子ではなく神によって人の心に一夫一婦制が刻み込まれていると信じていた。互いに愛し合う異性との出会いこそ人を真のあるべき幸福に導くものだと。ところが一夫一婦が人の遺伝子に組み込まれており、それ以外は異常だと考えると、世の中…

「ぼくの美しい人だから」 マイノリティ、マジョリティとは何か

本棚の10冊で自分を表現するにも書いた「ぼくの美しい人だから」。これは27歳の青年マックスと41歳の女性ノーラの恋愛小説。1987年にアメリカでグレン・サヴァンによって書かれ、1990年にスーザン・サランドン主演で映画化された。 しかし物語のテーマを考え…