レビュー

エクスマキナ 人権を持たない人間が欲しいという願望

雑記がんばるパーソン。Huluでエクスマキナを観たときのこと。 人造人間、いわゆるアンドロイド開発をテーマにしたSF映画で、A.I.にまつわる心理サスペンスもの。近未来、近未来いうけれど、本当に生きている間にこうした問題は起きると思う。つまり人権とは…

消しゴムの国の斉藤由貴

斉藤由貴のニュースをちょいちょい目にしたので「ネコの手も借りたい」と「透明な水」を読み返した。長い間斉藤由貴について自分の中で落としどころが見つからなかったのだけれど、斉藤由貴は本を愛し演劇を愛する猟奇殺人趣味のないラムジー・ボルトンだと…

堀井みきさんのトークショーを聞きにサンクチュアリ出版へいく

東京出張の期間に風の他人の姫姉様こと堀井みきさんがサンクチュアリ出版主催のトークショーを開催するというので、これも何かの縁だと思ってのぞきにいきました。 minimote.hateblo.jp わたしは堀井さんのブログ、とくに雑記ブログを読むのがすきで、ほぼ毎…

関東唯一のアイヌ料理店 新大久保「ハルコロ」でルイベを食べた

先週ひとりで東京へいって、アイヌ料理を食べてきました。 アイヌについては去年のナコルルの件から思うところがあり、そこから日本という国を見つめなおすことになった。見聞きし、感じたことをまとめきれないでいる。 今年に入ってTwitterを眺めていたら、…

対岸にいられないパニック映画 シン・ゴジラ

ゴジラが怪獣のヒーローだった頃に育ち、大人になって昭和の白黒ゴジラを見て驚いた。ゴジラは知的なやりとりが可能なヒーローではなく、日本を破壊する災害であり、あきらかに戦災の象徴だった。人々はゴジラを憎み、失った家族や故郷を偲んで泣いていた。…

kindle unlimited に小島アジコ先生作品登場 ※ネタバレなし

kindle unlimitedに小島アジコ先生の「猫を殺す仕事」と「はてな村奇譚 上・下」作品が入っていたのでィヤッホウー!と思って読ませていただく。 アジコ先生は「隣のやおいちゃん」を書店で見て知った。絵がかわいくてすきだった。あのころは同じ村でお会い…

「私たち全員が、夢見ることを学ばなくてはいけない」ゴーストボーイ

もちおの付き添いで半日病院。CT検査の待ち時間に難疾患から生還した南アフリカ出身の男性の自叙伝を読んだ。 何しろ時間がたっぷりあるのでまいかい読書がはかどる*1。前回は中濱万次郎―「アメリカ」を初めて伝えた日本人、その前はGO WILD 野生の体を取り…

「性関係は結婚関係内に限られる」? まさか!

敬愛する骨しゃぶりさん江 貴重な連休を使ってこんなに詳しく説明してくださってありがとう。 honeshabri.hatenablog.com しかしですね。わたしは「人間は乱婚型ではない」は大いに疑問だわ。最初のエントリーに書いたので重複になるけれど、以下にその理由…

互いにディープな趣味を持ったカップルに仲良しが多いという話

永田カビさんがpixivで連載をしていた。 comic.pixiv.net 実家住まいの葛藤とハグについてのあれこれが後日談に。現実の物語は「めでたし、めでたし」で終わらない。2話は止まらない寒気で人肌を求めハグ探しの旅に出た話。人肌の威力がよくわかる。イスラエ…

野菜いためを弱火で作るといいことがある

「弱火が料理を美味しくする!強火にしていいのはお湯を沸かす時だけ」という料理の本を読んだので試してみました。ロジカルクッキングっていうのね。 炎を鍋底に届かせてはいけない 我が家のガステーブルはリンナイと雑誌クロワッサンが30年以上前に共同開…

3分でお粥になる食べやすいオートミール

小麦&白米離れがすすむ我が家で最近オートミールを重宝している。 オートミールへの憧れと失望 ロシア文学を読んでいるとサモワール*1が欲しくなるし、オートミールが食べたくなる。ロシア文学にはまっていたころわたしはさっそくクェーカー印のオートミー…

脱ポジティブ思考&ネガティブ思考 腫瘍精神科が教える「現実的思考」

免疫向上という視点から見るとポジティブ思考はネガティブ思考と同じくらい危険をはらんでいるので、現実的思考がベストだという話を読んで目から鱗が落ちたので、今日はそのことを書きます。すごく役立つよ! 過大評価されがちな「ポジティブ思考」 考え方…

三朝温泉 もみの木の宿 明治荘で湯治

温熱医療のメッカ、鳥取三朝温泉へいってきました。古くからある湯治場です。 伝説によれば1163年に発見されたという歴史的な温泉で、源義朝の家臣、大久保左馬之祐(さまのすけ)が源氏の再興を祈願し、三徳山三仏寺に赴いた折に命を救った白狼が夢枕に立っ…

水木しげる記念館をたずねて境港の大漁丸で寿司を食べた

鳥取県境港駅から続く水木しげるロードへいってきました。境港の駅には鬼太郎仕様の電車が走り、沿道には妖怪ブロンズ像が立ち並び、撮影スポットは盛りだくさん。でも目で見るのに夢中で写真はあまり撮れなかったよ。 境港駅前の様子。看板の巨大な妖怪たち…

がん治療とセックスとオナニー

ブログにセックスの話を書くとブクマとTwitterが性教育の教室みたいになるけど、またしてもセックスの話。今回はオナニーも含むよ! 抗がん剤投与中の説明文を飛ばし読みされる みなさんは抗がん剤服薬中の方とセックスをしたことがありますか? また抗がん…

浮遊霊ライフで夢をかなえる人たち

実録ホラー漫画と最近のニュースから考えた死後の世界についての雑記。 2015年8月16日に道路脇の側溝に潜り込んで通りを歩く女性の下着を見上げて喜んでいた人が捕まった。この人は2013年6月5日にも同じことをして一度捕まっている。3年ぶり2度目の変態行為…

「夜の性活相談所」を読んでセックスは話術に似ていると思った話

こないだセックスってどうやってするのを書いたとき、性教育の授業や茶の間のテレビのキスシーンに「ぎゃーーー!」っていうような反応が各所であった。今回はもっとセックスの話だからぎゃーーー!ってなる人はここでブラウザを閉じるとよいでしょう。心の…

うしじまいい肉 「自撮りの教科書」で知る己の自意識過剰ぶり

今回はうしじまいい肉さんの本を読んで、「自撮りする人よりしない人の方が自意識過剰でこじれているのかもしれない」と思ったというお話です。 コスプレイヤーうしじまいい肉さんが読者の悩みに快刀乱麻の勢いで答えていく「うしじまいい肉にっこり人生相談…

「恥をかかされたから次はない」という女は存在する

「部屋に上げてもらったとか、食事に同伴してくれたとかで舞い上がらんと相手の真意を確かめなあかん」と書いてきましたが、わたしは間違っていたかもしれません。 今回は「食事に同伴する」「密室で二人きりになる」が肉体関係を望む明白なサインで、それを…

セックスってどうやってするの

今回は平和裏にセックスにいたる知識の有無が人生を大きく左右するということと、それを学ぶのによさそうなものの話をします。 セックス指南ってだいたい下準備の説明があまりない。料理で言ったら食材がすべて用意されてカット済みの状態からはじまる。つま…

身体症状にあらわれるストレス 夏樹静子「椅子が怖い」③

かつてわたしは精神科、心療内科といえば気分の落ち込みや睡眠障害、摂食障害などの問題を治療するところとしてイメージしていた。でも「心療内科を訪ねて」から顎関節症、高血圧、脱毛なども精神疾患がひきがねになっている場合があることを知った。そして…

身体症状にあらわれるストレス 夏樹静子「椅子が怖い」②

前回は喉の違和感から耳鼻科へいって、芋づる式に婦人科へ、そして心療内科へ紹介された話をした。今日はそのクリニックの待合室で知った夏樹静子の「椅子がこわい」という本を紹介したいと思う。 kutabirehateko.hateblo.jp 顎関節症、高血圧、拒食・過食症…

身体症状にあらわれるストレス 夏樹静子「椅子が怖い」①

「となりの脅迫者」のサンプル部分を読み終えた。サンプルだけで4章さわりまで読めて、小冊子以上のボリュームがあった。「ほんとうにまだサンプル?」とamazonの履歴をなんどか確かめにいったほどだった。紙の本で買いたい。 さて、今日は自分の弱さを盾に…

小室友里先生が語る「3回のデートでベッドインするテクニック」は有効か

恋愛工学徒でありながらなぜか憎みきれないろくでなしであるid:hideyoshi1537が「女くどき飯」的なまとめを書いていた。 わたしは食事をご馳走してもらうのは相互に個人的なやりとりのある相手でないかぎりは糊口をしのぐ余地のないほど貧しいときだと思って…

自分の弱さを盾に取る人 スーザン・フォワード 「となりの脅迫者」

「みやきち日記」のid:miyakichiさんがありがちな性犯罪者の自称「性暴力について考えるうえで大事な資料」なる犯罪手記を読んで思ったことで紹介していたスーザン・フォワードの「となりの脅迫者」のサンプルをkindleで読んでいる。 スーザン・フォワードは…

ゆきて帰らぬ物語 吉田知子「お供え」

図書館から借りた本の消費が遅れている。やばい。福岡市から怒られる。 寝込んでいた間に吉田知子の「お供え」を読み終えた。 吉田知子の本は二冊目だけれど、いくつかパターンがある。 ヒロインは決まりにうるさく堅苦しい上流階級に属する女性で こまごま…

「アライバル」の画像引用のお返事をいただきました

シリア難民を侮辱する酷い画像が出回っている。批判のために拡散するのもいやだと思って、「アライバル」に描かれた移民、難民の絵をたくさん引用させていただいた。しかし画像が多いので河出書房新社さまにメールで確認をお願いしていた。 今日編集担当の方…

「ぼくの美しい人だから」 マイノリティ、マジョリティとは何か

本棚の10冊で自分を表現するにも書いた「ぼくの美しい人だから」。これは27歳の青年マックスと41歳の女性ノーラの恋愛小説。1987年にアメリカでグレン・サヴァンによって書かれ、1990年にスーザン・サランドン主演で映画化された。 しかし物語のテーマを考え…

BABY METAL WORLD TOUR 2015 in JAPAN をZeppFukuokaで観たよ

BABY METAL九州初上陸だそうですね。 ライブとか昭和記念公園で山崎まさよし見て以来で、なにを着ていけばいいのか、作法的なものはあるのか、いろいろ緊張しましたが、Zepp Fukuokaはヤフードームの敷地内にあり、うちから自転車でいける距離なので移動は楽…

「別海から来た女」とルッキズム

今日の「人生に影響を与えた1冊」は木嶋佳苗本です。 *1*2*3 モテを語る人はなぜ他者を搾取することをいともやさしく語るのか。あの他者の痛みへの無感覚さは何なのか。というところから芋ずる式に読んだ「毒婦。」と「別海から来た女」は死刑囚木嶋佳苗の10…