サウナ通いと水風呂でクーラーをつけずに若返って夏をこえた話

一人暮らしになって文句なしによかったことがひとつだけある。クーラーをつけなくていいということだ。 表面積が大きく血肉の乏しい身体にとってクーラーの冷気は天敵である。ぬるま湯から徐々に茹でられた蛙は熱さに鈍く煮えるまで鍋から飛び出さないという…

寡婦2年生

去年の今日はお通夜で明日は葬儀だった。 深夜を回って間もなくもちおは息を引き取り、そこから葬儀に向けて親族間で揉め事が勃発、5分も経たずに四面楚歌となり深夜にホスピスの廊下で葬儀社に電話をかけまくった。前が見えなくなるくらい大泣きしながら諸…

最期の10日間

LINE 2018年8月20日にもちおはすべての治療を打ち切られ、ホスピスへ移ることになった。 息を引き取るまでの10日間の苦しみは筆舌に尽くし難いものだった。 近々死ぬと思われている責任能力のない患者に医療機関が何をするかを2つのホスピスを経て最悪の形で…

増量10ヶ月

BMIが15.15になった。 昨年9月の13.71から10ヶ月かけて4kg増やした。 金に物を言わせて外食とジムとパーソナルトレーニングを活用した。 短い間だったけど、人を頼んで寝た時間と食べた物を記録してもらったりもした。 思っていた以上に眠っておらず、食べて…

政治的に正しくない母娘、伝統的に正しい母娘、現実的で合理的な母娘

2016-07-23に書いたエントリー むかし書いたらくがき出てきた。当時わたしは一人暮らしで、「おかあさんに甘えたい」と思うつらいことがあったのだと思う。実母はマツコデラックス体型からもちびくろサンボママ*1的素朴さからも程遠い人。 web通販でとてもす…

瓢箪から美尻

亡き夫を偲んで泣いてばかりいるようなブログを書いているけれど、日頃わたしはそこそこ元気にやっている。 年明けから酷い咳の発作が出るようになったのだけれど、何度調べても何でもないという話なので諦めて咳が出始めたら止まるまで咳き込み続けてやり過…

続・セックスレスの原因は話し合いで解決できないものが多い

*1 今日は人妻だったあいだ書けなかったテーマを書こうと思います。この話の続きです。 kutabirehateko.hateblo.jp セックスレスの話題が主に増田で上がるのは性行為の話題がパートナーのプライバシーに触れるものでもあるからなんじゃないかな。少なくとも…

接触不足

ブログの書き方忘れちゃってお嬢さんおはいりなさい状態だと思っていたけど、書けてよかった。はてなハイク亡き後、そしてかけがえのない雑談相手を失ったいまブログは貴重な床屋の穴よな。全世界に通じちゃってるんだけど。 もちおがいなくなって切実に困っ…

死と失恋と未来のない恋

エントリーの感想をもらって思ったこと。 事故で妻子を亡くした方が「子供はやがて大人になり、妻とは生涯ともに暮らすのだと当たり前に思っていた。その未来が一瞬で消えてしまい、受け止めきれない」というようなことをおっしゃっていた。 こういう感想っ…

虫のいい空想

飛行機の中でチョコレートとコーヒーのサービスがあったせいか、ふと気づいたら胸がときめく気持ちになっていた。なんだかこのあといいことが待っているような気分。せっかくなのでこの気分にぴったりの、虫のいいことを考えてみよう。 空港にはわたしを迎え…

CLASSYが怖い

待合室で雑誌「CLASSY」を手に取ったらいわゆる着回し一ヵ月コーデというやつがあった。かつて蛯原友里が一世を風靡したころCancam*1で見た。単に服のコーディネイトを日数分並べたものではなく、物語仕立てになっている。 ヒロインは会社員。*2気になる同僚…

「どういうつもりで誘ってくるのか」より大切なこと

定型発達のみなさんがどうやっているのかわかりませんが、わたしは気があるのかないのかわからない微妙な言動をとる相手には「この言葉は(誘いは)どういうつもりですか」と正面から聞いてきた。 そうすると大半はしどろもどろになりながらも(まれに憤慨す…

彼氏活動

母とわたしのあいだには幼い頃からうっすらと、思春期以降は激しく、成人してからは執拗な毒親とアダルトチルドレンの戦いがあった。恋人が出来るたびに何かと横やりを入れ、結婚してからは事あるごとに夫婦仲を邪魔してきた母。そんな母と最近不思議な蜜月…

さびしいワンコ

寡婦になってつらいことが三種類ある。 もちおがいなくてつらい。 もちおと見たかった未来がなくなってつらい。 すきなひとが傍にいなくてつらい。 もちおがいないことはもちおが生き返れない限り埋め合わせのしようがない。 もちおと見たかった未来も同様。…

子供部屋の跡取りおじさんと渡良瀬橋の跡取りおばさん

友達にメールを書いていたら長くなったのでこっちに書くことにした。 ---------------- 少し前に子供部屋おじさんという言葉が話題になっていましたね。昨日ふと「子供部屋おじさんのうちいくらかは跡取りおじさんなのではないか」と思いました。 地元で家を…

自撮りとジムでピッと凛々しく

寡婦の不幸顔を払拭しようと先日買ったスマホには、自撮り用の優秀な補正フィルターがついている。 自撮りフィルターをかけると魔法のようにシミもシワもムラもくすみも飛ぶ。陶器のような美しい肌に唇と頬が薄っすら赤みがかって見える。同時に眉とまつ毛は…

花を盛って幸偽装

はあちゅうさんの旦那観察日記を毎日のように読んでいる。読むと「あるある、わかるわかる」とあたたかい気持ちになる。幸せな家庭はどれも似ていると言ったのはトルストイだったと思うが、よもやはあちゅうさんとしみけんさんが自分ともちおに似ていると思…

取り戻すとき

受け止めきれないことを忘れたひとが、あとで記憶を取り戻す話をむかしたくさん読んだ。 体調を崩して病院へ行ったり、ガンに関するドラマを偶然耳にしたりしたせいか、もちおが最後に自宅で過ごした半月と、ホスピスに入って息を引き取るまでの10日間、荼毘…

発熱日記

いま熱を出して朦朧としている。これはベッドで寝ながらスマホで書いている。 鼻うがいをはじめて5ヶ月目になる。 おかしな話だけれど、もちおを亡くしてからの日々で最初に心から「生きてるの楽しい!」と思ったのは鼻うがいをしたときだった。長年鼻が悪く…

ステーションワゴンに乗って

仕事帰りにジョリーパスタでスマホから更新している。わたしは仕事でいくら稼げているのか把握していない。把握しないといけないと思いながら日々目の前の仕事と持ち越した仕事に追われている。「生活の為に働く」というが、いまのわたしにとって仕事は食い…

父の言葉

下書きにこんなテキストがあったので加筆修正して完成させました。 ---------------- わたしは夫と出会うまえに、いま思えば分不相応な相手と結婚の約束を交わしていた。 彼とは当時打ち込んでいたある活動で出会った。わたしは世間知らずで、理想に燃えてお…

遅い弔問客

もちおの数少ない友人が連れ立って訪ねてきた。 もちおが友人たちと顔を見て話せない仲になって4ヶ月。お悔やみのタイミングとしてはかなり遅いけれど、今でよかったし、今日でよかった。 新幹線の距離に住むもちおの友人たちは葬儀を終えてしばらくたった頃…

岡田斗志夫式モテモテ状態への道

朝日新聞2010年1月23日の「悩みのるつぼ」に「『スキ』のある女しかモテない?」という相談がある。 相談者は33歳女性。容姿は人並み以上で仕事もできるが恋人候補の男性があらわれても関係が深まらない。20代で別れた男性からは一様に「君はスキがない、な…

運動の大きなおまけと、運動でまだ解決しないこと

十代から腎炎を患っており、近年とみに靴下のゴム跡がくっきり、というよりべっこり段差になって刻まれるようになっていた。足が細いのでむくんでいるようには見えないけれど、むくんでいたんだなと痛感する。ところが先日入浴時にふと見たら靴下跡はあるも…

筋肉が色々なことを解決する

深夜の行き場ほしさに24時間ジムに入り 話し相手ほしさにパーソナルトレーニングを頼んだ。 身支度して家から出る自信がなかったので 当初は自宅に訪問してくれる習い事を探していたが ヒメネーがパーソナルトレーニング推しなので ピアノレッスンよりこっち…

語り始めた金

寂しさに耐えかねて話し相手を金で買い、 金にモノを言わせて夜の街に居場所を作っている。どんなにお金を積んでも 手には入らないものがある。 でも、金で手に入る幸もあるのだ。 買ってやろうじゃないか。具体的には話し放題のオンライン英会話ネイティブ…

一人暮らす

親元を離れて一人暮らしをはじめたとき職場の人から食器をもらった。いかにも昭和の間に合わせ食器で、家で不要になったものをご母堂に聞いてもらってきたのだそうだ。好意はありがたかったが、ずっしりと重い紙袋に気が重くなった。わたしは自分の城を自分…

夫を亡くしてセブ島に留学することになった 帰国前日

今夜セブを発つ。パソコンを仕舞ったのでスマホで書いている。セブではほとんど毎日テンパっているか、泣くのをこらえているか、泣いているかのいずれかで過ぎていった。悲しみが癒えることはなかったけれど、毎日三度三度食事をして、人と会って、話して、…

夫を亡くしてセブ島に留学することになった その25 ホテル住まいの奇妙な話

不可思議・不思議体験まとめサイト エニグマというオカルト板まとめサイトをときどき見ている。オチのない奇妙な体験談のまとめサイトである。最近広告だらけになって見づらいけれど、かつては淡々とまとめが貼られるだけのシンプルなサイトだった。 セブ島…

夫を亡くしてセブ島に留学することになった その24 「TOEIC高得点なのにしゃべれない」を脱した話

相変わらずでたらめ英語で中学生レベルの文法をぼちぼち英語で学んでいる。これは「疑問文って推理小説によく出てくるよね!」というのを絵に描いたものです。ちなみに講師のSARAはJ.D.ロブことノーラ・ロバーツのファンなんだってさ。 *1 SARAは文法を教…